【解説】
日蓮宗圓蔵寺に伝わる縦32センチメートル、横47.5センチメートルの日蓮聖人の書簡の第三紙にあたる断簡です。『昭和定本日蓮聖人遺文』(立正大学編)によれば、建治年間(1275年から1278年)に身延山久遠寺で書かれた貴重な遺文で、法華経二十八品のうちの宝塔品について説明した一部と推察されます。
また、本紙の裏に貼付された一紙には、地方の中流武士であろう加藤祐清の供養のために寄進したこと、また、日蓮聖人の真筆であることを日蓮宗の僧侶達が証明したことが書かれています。
(さいたま市HP参照・一部編集)